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普連土学園に子どもを通わせていました。それまであまり感情表現が得意でなかった娘でしたが、中学・高校と6年間通ったことで、感情表現も豊かになり、感受性の優れた子どもに育ってくれたと思っています。特に大きな影響を受けたのが、中学3年生の時に行った東北への修学旅行です。クエーカー(フレンド派)でもあった新渡戸稲造や、宮沢賢治、石川啄木、高村光太郎といった文学者たちの縁の地を訪れ、過去の偉人たちの考え方や思いを子どもなりに受け止めたようです。また、奥入瀬や十和田湖畔の散策や雫石での農作業体験を通して、都会では味わえない自然に触れ、心が解放される感覚を味わったようです。ですが、このように娘が思えたのも、修学旅行という行事だったからだけでなく、普連土学園での日常生活や教育のおかげだと思っています。毎日の礼拝、授業、様々な行事・・・、あらゆる場面で子どもの長所をしっかりと伸ばしていってくれたからこそ、東北に足を運んだ際にもそこにあるものを素直に受け止め、いろいろと考えることができたのだと思うのです。
入学する頃はまだまだ自分本位な部分が強く、周囲のお嬢さんたちと上手くやっていけるのか不安な面もありました。子どもだから当然と言えば当然ですが、どうしても視野が狭く、何事も自分中心で考えてしまいがちで、自分の行動・言動で周囲がどう思うかまで考えることが出来ない娘だったのです。でも、普連土学園での6年間で、友だちにも恵まれ、心配りのできる子どもに育ってくれました。ようやく「子ども」から「一人前の人」に成長することが出来たかなと思っています。大学進学後も普連土学園の友だちと連絡を頻繁にとっているようです。
もし娘が通ったのが普連土学園でなければ、あのまま自分本位に育っていたかもしれないとも思います。きちんとした所作や言葉遣いはもちろんですが、周囲への配慮や協調性、これらを学ぶことが出来た点は本当に大きいと思っています。
思春期の多感な時期に普連土学園で6年間過ごせたことは、これまでも、これからも、娘にとって大きな財産だと感じています。

普連土学園
http://www.friends.ac.jp/

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